喪服、入墨、闇、位階、色気、美、無彩色、艶やかな髪色、、、、、、、、左様で御座います。[黒]です。
さて、表題
今回御紹介致しますは、 <京の黒染屋 馬場染工業>
140年の歴史を背景とする京都の黒染屋の老舗、[京の黒染屋 馬場染工業]
染め替えを始められた[五代目 馬場麻紀]様にお話を伺いに参りましたが、我々終いには表情筋が壊れるほどチャーミングで素敵な御方でした。五代目は上田安子服飾専門学校卒業後にテキスタイルデザイナーとして御活躍、その後に家業を継承。布地、またテキスタイルに関するプロである傍、その知識を黒染に適応させ、染め替えも始められました。
染料の相棒となる染水は、一説では千利休が茶の湯に用いたと言われている水
その名は(柳の水)。 また、飲料水としても近隣、遠方の方に関わらず共有しておられ、我々舌感、味覚に乏しい人間でもいかほどかを体感する極めて贅沢な味わいで御座いました。
黒染、染め替えにより機能性、ファッション性の「黒」は再現可能な事で私嫌悪を示します大量消費社会、ミニマリズムと対局を置く現代には必要不可欠な伝統産業なのです。
春夏秋冬 その黒、ブラックに季節のお色を添えて嗜んで頂ければ。
ブログ担当:柴田 海斗
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